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原著
当院で入院管理を行ったCOVID-19感染症45例の臨床的検討と神奈川モデル重症度分類への1考察
1)藤沢市民病院臨床検査科, 2)藤沢市民病院救命救急センター, 3)藤沢市民病院臨床検査室, 4)藤沢市民病院薬局, 5)藤沢市民病院こども診療センター, 6)藤沢市民病院呼吸器内科, 7)神奈川県衛生研究所, 8)藤沢市民病院腎臓内科
清水 博之1), 池田 優2), 今井 智子3), 大隅 智之4), 葛西 健人5), 渡邊 弘樹6), 増田 誠6), 髙崎 智彦7), 赤坂 理2), 西川 正憲6), 阿南 英明2), 常田 康夫8)
(令和2年4月30日受付)
(令和2年5月19日受理)
Key words: COVID-19, severity classification, Kanagawa model, medical disintegration
要旨

 2019年12月に中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症は,急激な勢いで世界中へ拡大し,本邦でも明らかな感染経路の特定できない症例が増加している.当院は第二種感染症指定医療機関であり,45症例のCOVID-19感染症を経験した.平均年齢は50.6歳で,男性33名,女性12名であった.発熱は39名(86.7%),咳嗽は33名(73.3%),倦怠感は24名(53.3%),下痢は5名(11.1%)で認めた.また,患者増加に伴う医療崩壊を回避するために神奈川県が構築した神奈川モデルにおける重症度分類に当てはめると,軽症30名,中等症14名,重症1名であった.経過中に軽症から中等症へ悪化した症例は1/30名(3.3%)であり,中等症から重症に悪化した症例は6/14名(42.9%)であった.軽症は自宅または宿泊施設等での療養,中等症以上は医療機関での入院となるため,患者搬送先を決める上で神奈川モデルにおける重症度分類は,その後の臨床経過を踏まえると妥当な分類であることが示唆された.

〔感染症誌 94: 490~494, 2020〕
別刷請求先:
(〒251-8550)神奈川県藤沢市藤沢2-6-1
藤沢市民病院臨床検査科 清水 博之

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