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原著
COVID-19関連肺炎13例における胸部CT画像の特徴
1)大阪市立総合医療センター感染症内科, 2)京都府立医科大学附属病院感染症科, 3)大阪市立総合医療センター小児救急科
中川 裕太1), 笠松 悠1)2), 福岡 里紗1), 森田 諒1), 山根 和彦1), 小西 啓司1), 麻岡 大裕1), 中河 秀憲1), 白野 倫徳1), 天羽 清子3), 外川 正生3), 後藤 哲志1)
(令和2年5月8日受付)
(令和2年9月2日受理)
Key words: COVID-19, chest CT, chronologic in CT findings
要旨

 大阪市立総合医療センターに入院したCOVID-19関連肺炎13例において,再検例を含むのべ20件の胸部CT画像について検討した.全例で胸膜直下の病変とground-glass opacity(GGO)を認めたが,胸水,心嚢水,縦隔・肺門部リンパ節腫脹,空洞形成は認めなかった.また,酸素投与を要した3例は下葉のvolume lossとともに胸膜直下の病変と結合する気管支血管束の病変が認められた.発症時期から画像所見を分類するとGGOは発症早期(10日未満)に多く認められ,crazy-paving pattern,consolidation,背側のconsolidationの帯状の融合像は発症後期(10日以降)に多く認められた.鑑別疾患としてはインフルエンザなどによるウイルス性肺炎と器質化肺炎が重要と考えられた.詳細な問診による発症からの期間と胸部CT画像の特徴的な所見や経時的変化を合わせて理解することで,COVID-19の事前確率を適切に評価し,診断と治療および感染対策につなげることが重要である.

〔感染症誌 94: 814~820, 2020〕
別刷請求先:
(〒534-0021)大阪市都島区都島本通2-13-22
大阪市総合医療センター感染症内科 中川 裕太

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